メーカーボットがフィラメントをオープン化

ストラタシス傘下の3Dプリンターメーカーのメーカーボット・インダストリーズが、自社3Dプリンターで使用するフィラメントをオープン化する。これまでは自社の「純正」フィラメントのみ使用できるとしていたものを、サードパーティーのフィラメントを使用できるよう変更する。

メーカーボットがフィラメントのオープン化にポリシーを変更した背景には、3Dプリンターで使用できるフィラメントの種類が増加し、多様性が広がったことが背景にある。これまでは、ABSやPLAなどのポリマー系フィラメントが使われるケースが一般的だったが、最近はナイロンやPEEKなどのエンジニアリングプラスチック系フィラメントが数多くリリースされてきている。

メーカーボットは、昨年11月に素材開発プログラムを立上げ、外部のフィラメントメーカーの参加を呼び掛けていた。同プログラムには、これまでにBASF3Dプリンティングソルーションズ、ジャビル、ポリメーカー、キムヤ、三菱化学などの企業が参加している。

メーカーボット・インダストリーズは、レップラッププロジェクトの創業メンバーの一人のブレ・ペティス氏が2009年に設立、これまでにアメリカを代表するデスクトップ3Dプリンターメーカーに成長している。同社は2013年に大手3Dプリンターメーカーのストラタシスに買収され、現在はストラタシスの子会社として運営されている。