BASFがスイスの3Dプリンティング企業と販売代理店契約を締結

BASF傘下のBASF3Dプリンティング・ソルーションズが、スイスの3Dプリンティング企業のALSOと販売代理店契約を締結した。契約によると、ALSOはBASFが開発したBASFウルトラシントTPU01を活用し、HPのジェットフュージョン52003Dプリンターを使って各種の3Dプリンティングサービスを提供する。BASFウルトラシントTPU01は、高い耐摩耗性、堅牢性、柔軟性を持つことで知られている。

ALSOのグスタヴォ・ミューラー・ヘルトCEOは、「アディティブ・マニュファクチャリングは、適切な素材をチョイスし、結果を出すことで真の製造プロセス上の選択肢となり得ます。BASFの素材により、HPのジェットフュージョンポートフォリオを、スポーツシューズの製造から自動車の製造まで、幅広いモノづくりに活用することが可能になります」とコメントしている。

BASF3Dプリンティング・ソルーションズのフランソワーズ・ミネク・マネージングディレクターは、「ALSOとパートナーシップを結ぶことで、ウルトラシントTPU01の販売網とネットワークを強化できます。さらに、ALSOが持つHPのインフラストラクチャーを活用することが可能になります」とコメントしている。

ALSOは1984年設立のIT・3Dプリンティング企業。3Dプリンティングサービスの他に、IoT支援事業、クラウドコンピューティングなどのプラットフォーム事業も展開している。直近の年間売上は100億ドル(約1兆1000億円)を超え、世界80カ国で4000人の従業員を抱えている。