カーボンがコベストロと共同で3Dプリンター用ポリウレタン液体樹脂を開発へ

米シリコンバレーに拠点を置く3Dプリンターメーカーのカーボンが、ドイツの化学素材メーカーのコベストロと共同で、自社の3Dプリンター用プリウレタン液体樹脂を開発する。

コベストロのアディティブ・マニュファクチャリング部門のグローバルリーダーのパトリック・ロッソ氏は、「アディティブ・マニュファクチャリングを安定的な生産ラインに引き上げるためにもっとも必要なのは、一定の水準を満たす品質の素材を、安定的に供給することです。カーボンのような企業と協働することで、生産スケールの限界を突破し、デジタル・マスプロダクションにおける各種の業界とバリューチェーンをサポートすることが可能になります」とコメントしている。

カーボンは、独自開発したCLIP(Continuous Liquid Interface Production)ベースの3Dプリンターを製造している。カーボンのCLIP3Dプリンターは、光と酸素を使って造形するのが特徴で、一般的なSLA3Dプリンターよりも高速で高品質の造形ができるとしている。

コベストロはドイツのレーヴァークーゼンに拠点を置く化学素材メーカー。世界30カ国に拠点を置き、主にポリウレタンやポリカーボネートなどの素材を提供している。日本でもコベストロジャパン株式会社が営業している。