アメリカの対中国関税によりフィラメントの価格が上昇か https://www.geeky-gadgets.com/how-3d-printer-filament-is-made-20-02-2015/

アメリカが計画している対中国関税により、ABSやPLAなどの3Dプリンター用フィラメントの価格が上昇する可能性が高いと業界関係者が噂している。

トランプ政権は現在、中国からの特定の輸入品に25%の関税を課す計画を立てているが、ポリマー原料やモノフィラメント原料も関税品リストに含まれている。アメリカで流通している3Dプリンター用フィラメントのほとんどは中国からの輸入品であり、関税が直接価格上昇につながる可能性がある。

一方で、関税による価格上昇の懸念から、中国側での出荷価格が低下し、関税分の値上がりを吸収すると見る向きもある。実際のところ、ABSなどのフィラメントはアメリカ市場でも需要が安定しており、価格の上昇圧力は限定的だとする見方もある。特に、汎用品のABSやPLAのフィラメントは、Amazonなどでも価格が下落基調にある。

また、ナイロンやカーボンファイバー系フィラメントなどの高機能フィラメントの多くはアメリカ国内で製造されており、中国産フィラメントが値上げされた場合、中国製フィラメントを使用しているユーザーが、アメリカ製フィラメントへ切り替える可能性もある。

いずれにせよ、中国産フィラメントに関税が課される今後、アメリカ国内のフィラメント市場の様相が変わることは間違いないだろう。