メイド・イン・スペース、国際宇宙ステーションでPEI/PCの利用を開始 https://lasindias.blog/wp-content/uploads/2014/12/Jason_Dunn.jpg

NASA傘下のベンチャー企業で宇宙用3Dプリンターを開発しているメイド・イン・スペースが、国際宇宙ステーションでPEI/PCの利用を開始した。

PEI/PC(ポリエーテルイミド・ポリカーボネート)は耐熱性にすぐれた樹脂で、高い強度と剛性を持つのが特徴。エンジニアリングプラスチックの中でも他の熱可塑性プラスチックと同等の強度を持つ。

PEI/PCは、ABS、グリーンPEに続き、国際宇宙ステーションで使われる三番目の3Dプリンター用素材となった。PEI/PCが新たに加わる事で、宇宙用3Dプリンターで製造出来るものの幅が大きく広がることとなった。

メイド・イン・スペースが国際宇宙ステーションに設置した宇宙用3Dプリンター「ゼロZプリンター」は造形サイズf 140 x 100 x 100 mmで、積層ピッチ0.1 – 0.44 mmでプリント可能。これまでに各種のパーツなどの製造を行ってきている。

人類史上初となった宇宙用3Dプリンターは、2014年9月23日に国際宇宙ステーションに設置された。

メイド・イン・スペースはNASA傘下のシンギュラリティー大学出身者を中心に設立されたベンチャー企業。宇宙空間で利用する3Dプリンターの開発を事業目的にしている。