中国・上海で開催予定のTCTアジア2020展示会が新型肺炎の影響で延期

2020年2月19日から21日の日程で中国・上海で開催予定だったTCTアジア2020展示会が、新型肺炎の影響で延期されることになった。現時点で新たな開催時期については明らかにされていない。

主催者のSNIEC社は、新型肺炎の流行が予想以上に拡大し、出展者と来場者を守るために開催延期を決定したとしている。

SNIEC社は声明で、「中国政府の発表やガイダンスなどを慎重に検討した結果、TCTアジア2020への出展者と来場者の健康と安全を確保するため、開催を延期する必要があると判断しました。新たな開催時期については、春節休みの終了頃までに発表する予定です。ご理解とご協力をお願いいたします」とコメントしている。

TCTアジア展示会は、アディティブ・マニュファクチャリング関連機器などが多数展示される展示会として知られている。同種の展示会としてはアジア随一の規模を誇っている。

新型肺炎は、2019年12月頃より中国・湖北省武漢市で発生し、現在同市を中心に中国全土で流行が拡大している。過去に流行したSARSやMERSと同様、コロナウィルスによる感染症により発症するが、既知のウィルスと一致しない新型のコロナウィルスとされている。現時点での中国国内の患者数は7千人を超え、死者数は170人に達している。 日本でも、今日までに8人が新型コロナウィルスに感染したと診断されている。