新型コロナウィルスの感染拡大がアメリカの3Dプリンティングビジネスに悪影響

世界的な新型コロナウィルスの感染拡大が、アメリカの3Dプリンティングビジネスにも悪影響を与えつつある。

米カリフォルニア州オークランドで3Dプリンティング玩具メーカーを営むベン・バルテス氏によると、新型コロナウィルの感染拡大により、同氏が経営するトーイボックス社のサプライチェーンが崩壊しつつあるという。トーイボックス社の工場は武漢市にあり、現在操業を停止している。

「昨年のホリデーシーズンは順調でしたが、新型コロナウィルスの感染拡大により在庫に影響が出ています。この状態が続けば、いずれ売上にも甚大な影響が出ます。新型コロナウィルスの感染拡大が一刻も早く収束することを願います。現在の我々にできることは、事態が鎮火することを待つだけですが、製品の販売低下に合わせて、広告などの出費を抑えるようにする予定です」とコメントしている。

アメリカの玩具産業は、製品や部品などの供給の85%を中国に依存しており、今回の新型コロナウィルスの感染拡大により深刻な影響を受けている。

中国湖南省武漢で発生した新型コロナウィルスは、現在も中国本土を中心に感染拡大を続けている。中国本土以外でも、これまでに韓国、イタリア、イランなどで集団感染が疑われるクラスターの発生が確認されていて、世界的な蔓延が拡大している。現在のところ、感染拡大が収束する兆しは見えていない。