オーガノボがターヴェダ・セラピューティクスと合併、社名喪失へ オーガノボのバイオ3Dプリンター

米カリフォルニア州サンディエゴに拠点を置くバイオ3Dプリンターメーカーのオーガノボが、バイオ製薬企業のターヴェダ・セラピューティクスと合併し、社名を喪失することとなった。先日締結された買収合意書によると、ターヴェダ社は株式交換によりオーガノボの完全親会社となり、ナスダック株式市場に新たに上場する。これにより、旧ターヴェダ社の株主が新会社株式の75%を所有し、旧オーガノボ社の株主が新会社株式の25%を所有する。また、新会社の社名はターヴェダ・セラピューティクスとなる。

ターヴェダ社との合併について、オーガノボの社長兼CEOのテイラー・クラウチ氏は、「複数の戦略的選択肢の慎重な検討の結果、ターヴェダ社との合併が我が社の株主にとってもっとも有益であると判断しました。ターヴェダ社は、独自のオンコロジープラットフォームを使った臨床ステージのがん治療の先駆者であり、バーサント・ベンチャーズやナノディメンション・キャピタルといった、医療分野に強い投資家のバックアップも得ています」とコメントしている。

新会社の取締役会は8名の取締役によって構成され、6名が旧ターヴェダ社から、2名が旧オーガノボ社から選任される。新会社の社長兼CEOには、旧ターヴェダ社のドリュー・フロムキン氏が就任する。

オーガノボは2007年設立。肝細胞のバイオインクを原料にしたバイオ3Dプリンターを製造している。同社のバイオ3Dプリンターは、大手製薬会社が臨床試験などに利用している。