デジタル・アロイズがシリーズB投資で1290万ドルの資金調達に成功 http://www.3ders.org/articles/20180808-digital-alloys-raises-129m-series-b-from-g20-ventures-boeing-for-metal-3d-printing.html

米マサチューセッツ州バーリントンに拠点を置くメタル3Dプリンター開発スタートアップ企業のデジタル・アロイズが、シリーズB投資で1290万ドル(約14億1900万円)の資金調達に成功した。

投資したのはG20ベンチャーズを筆頭とするベンチャーキャピタル・シンジケート。ボーイング傘下のボーイング・ホライズンXベンチャーズや、リンカーン・エレクトリック、コースラ・ベンチャーズなども含まれているという。なお、コースラ・ベンチャーズはシリーズA投資で同社に既に500万ドル(約5億5千万円)出資している。

デジタル・アロイズは2017年設立。独自開発したジュールプリンティング・マルチマテリアル・メタル3Dプリンターを開発している。同社のメタル3Dプリンターは一般的なSLSメタル3Dプリンターのようにメタルパウダーを使わず、素材そのものを溶融して造形する。デジタル・アロイズによると、同社のメタル3Dプリンターは、従来のメタル3Dプリンターよりも高速で低コストで造形が可能としている。

ボーイングは既に自社の航空機の製造に6万点もの3Dプリント部品を利用している。ボーイングが傘下のベンチャーキャピタルを通じてデジタル・アロイズに投資したことで、航空機用部品の製造に3Dプリンターを活用する機会を増やす目論見があると、業界関係者は推測している。