GEがアーカムの持ち株比率を95%にまで拡大 http://www.arcam.com/technology/products/arcam-a2x-3/

GEがスウェーデンのメタル3Dプリンターメーカーのアーカムの持ち株比率を95%にまで拡大している。アーカムの大口株主でヘッジファンドのエリオット・マネジメントとポリゴン・インベストメント・グループから買い受けているもので、買収金額は一株345クローネ(約4,682円)。

GEは2016年にアーカムの株式の77%をTOB(株式公開買付け)で取得し、事実上の傘下におさめている。GEは今後さらに持ち株比率を高め、最終的にはアーカムの株式をスウェーデンのナスダック・ストックホルム証券取引所から上場廃止にし、未公開化・完全子会社化するものと見られている。

GEがアーカムを買収した2016年に、GEはドイツのハイエンドメタル3Dプリンターメーカーのコンセプトレーザーも同時に傘下におさめている。

GEは航空機用部品や航空機用エンジンの製造などに3Dプリンターを活用しており、3Dプリンティング、アディティブ・マニュファクチャリングの領域へのコミットメントを拡大している。GEによるアーカムの子会社化と上場廃止の背景には、同社のアディティブ・マニュファクチャリング技術の囲い込み戦略があるものと業界関係者は見ている。